2024.03.20 令和6年度の「糞虫採集と標本作り教室」の募集が始まりました。糞虫の聖地と言われる奈良公園周辺では約40種類もの糞虫が生息していますが、あまり目にすることはありません。フン虫王子と一緒に1年を通して観察することで、その多くの種類を実際に採集することができ、それを標本にして実体顕微鏡で観察し種類を同定して、ラベル作りまで行います。有料です。
2024.03.09 奈良市観光協会の渾身の企画「フン虫王子と行く 糞虫聖地巡礼」の募集が始まりました。ルリセンチコガネの観察には最適な時期に、フン虫王子こと中村圭一さん(私です)と糞虫まみれの半日を過ごす新企画です。先着20名様、5/26(日) 9:00~12:00、有料です。
詳細と参加申込みはコチラ ⇒ https://narashikanko.or.jp/naratime/ja/plan/2024a0143
2023.4.21 コガネムシ研究会とならまち糞虫館が協力して4年ぶりに第10回奈良公園観察会を開催します。お一人様でも親子でもご家族でも、「糞虫、見たい!」という方ならどなたでもご参加いただけます。
詳細と参加申込みフォーム⇒http://insect.nakamura.business/archives/48815712.html
2021.12.22 ならまち糞虫館は、12/25(土)、26(日)は営業します。お正月の1/1(土)、2(日)はお休みしますが、1/8(土)、9(日)から通常通り毎週土日の13時~18時の営業となります。なお、1/10(月・祝)は土日でないのでお休みです。
2021.12.18 推薦により館長が第12回「あしたのなら」表彰を受けました。式典では奈良の魅力向上や地域貢献に関わる活動を行っている個人等5名が奈良コンベンションホールで活動内容を報告、荒井知事から表彰状や副賞が授与されました。
2021.10.30 『世界ふしぎ発見!』でミステリーハンター篠原かおりさんがならまち糞虫館に来場、その後館長とともに奈良公園で糞虫観察を楽しみました。定番のルリセンチコガネのほか、ゴホンダイコクコガネも見つかって大満足。
大仏様より古くから、鹿とともに奈良公園に住み続けている糞虫という虫たちの存在
710年に奈良が都に定められた時、春日山や三笠山にはすでに鹿がいて、糞虫たちも生息していたに違いありません。
東大寺に大仏様が作られ、その後都は京都に移りました。時は流れて昭和63年、奈良公園を会場とするシルクロード博が開催され、近い将来、リニアが走るという奈良。確かに、町はすっかり変わってしまいました。でも糞虫たちは1300年以上の間、栄枯盛衰を横目にこの奈良に生き続けてきたのです。
大仏様より古くから、鹿とともに奈良公園に住み続けている糞虫という虫たちの存在を皆様に知っていただきたい、延々と繰り返されてきた彼らの営みの尊さを感じていただきたい、との思いで、この「ならまち糞虫館」を作りました。そしてまた、世界に生息する様々な糞虫の美しい色彩や奇妙な形をじっくりとご覧いただくことで、この小さな虫たちが、チョウやカブト・クワガタに勝るとも劣らない魅力の持ち主であることに気づいていただければ、これに勝る喜びはありません。
かつての昆虫少年が、約30年間サラリーマン生活をしながら持ち続けた夢。そしてそれを形にした「ならまち糞虫館」。多くの方々のご理解とご支援をいただき、ようやくスタートです。奈良の美しい自然とともに、それを陰で支えてきた糞虫たちのことを、1300年後の子どもたちにまで伝えることができれば、望外の幸せです。
奈良公園は金華山(宮城県)や宮島(広島県)とともに、日本の3大「糞虫の聖地」の1つ
平城京には春日大社や興福寺、東大寺といった強大な勢力を誇った神社仏閣があり、その敷地は広大なものでした。歴史的に紆余曲折を経ながらも、この地域では人間と自然とが微妙な距離を保ち、その環境が大きく変わることなく今に至っています。奈良は人口36万人を有する地方の中核都市ですが、都市に隣接して存在する奈良公園は、世界に誇れる大変貴重な自然環境であるといえるでしょう。
日本には約160種類の糞虫が生息しており、奈良県ではそのうち60にも上る種類が確認されています。その多くが奈良公園に生息しているため、奈良公園は金華山(宮城県)や宮島(広島県)とともに、日本の3大「糞虫の聖地」と呼ばれています。ご存知の通りいずれもシカをはじめとする多様な動物が棲む場所ですが、糞虫の種類を比べると、金華山は15種類で宮島は14種類。奈良公園は日本を代表する「糞虫の聖地」なのです。
フン虫王子こと中村圭一
小さい頃から生き物好きで、中学時代に昆虫同好会を立ち上げる。その時の研究が日本学生科学賞(読売新聞社)の奈良県知事賞を受賞 。
2016年7月
26年間務めた金融機関を早期退職し、実家のある奈良にUターン。
2017年7月
奈良市役所正面玄関ギャラリーにて「奈良の糞虫・世界の糞虫」展を開催
2018年7月
奈良市南城戸町に長年の夢である「ならまち糞虫館」をオープン